身内の不幸と舌の痛み
以前こんな舌痛症の患者さんを診察したことがあります。
ややご年配の清楚なご婦人でした。
舌先のひりひりした痛みがなおらないという症状で診察すると舌に悪いところはなく、舌痛症と診断しお話を伺いました。
お話によると3カ月前くらいから痛みだしたそうです。
その頃に、なにか生活環境の変化はなかったですか?お聞きしたら、
”あー、主人が亡くなったのと同じ時期でした”
とお話されました。
なにか強いストレスのかかった時期と発症の時期が重なることもあります。
これが舌痛症は心理的要因の影響が大きいといわれる疾患であることがわかります。