- 舌の痛みがあり、主人と1歳になる子供が影響している気もします。どうしたら良いですか?
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なぜそう思われたのですか?
仕事中は感じないのに、家に帰ると何か気力がなくなり、それと一緒に痛みもひどくなっているような気がします。主人とはここのところ喧嘩が多いです。
人間の感じる不幸感は、ほぼ人間関係に起因すると言われています。カウンセリングでは主にこの人間関係を多く扱います。ご指摘の通り、舌の痛みもご主人とお子様のことが影響している可能性は強いと思います。是非、一度お話を聞かせていただけたらと思います。
舌がぴりぴりしていて、しびれたような感じもあります。近所の歯科や内科、大学病院を受診したら舌痛症で、ストレスが原因と言われました。心療内科にも行きましたが、なかなか治りません。そちらのクリニックで診てもらえそうですが、遠くて通院できそうもありません。近くの病院を紹介してもらえませんか?
舌痛症に対して、私が行っているリアリティセラピー(現実療法)をもとにしたカウンセリングを行う施設は、いまのところありません。
当院では遠方の患者さんを対象にオンライン診療を行っています。詳しくは、当院ホームページをご参照いただければと思います。
- 舌痛症は心の病気とのことですが、全く心当たりがないのに痛みは良くなりません。それでもカウンセリングは必要ですか?
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人は誰でも必ず自分の求めるイメージ写真を頭の中に持っています。自分の欲求や願望を整理することは非常に有益なことです。
人はそのイメージ写真に少しでも近づくために行動すると言われています。何の問題もないと思われている方でも、欲求や願望であるイメージ写真を整理することで、自分が何を本当に求めているのか?日々の行動がそのイメージ写真を手に入れるのに効果的か?を常に自己評価する必要があります。実際にイメージ写真と現実、日常の行動に気が付いておらず、それがフラストレーションとなり症状を出してくることも多く見受けられます。
- 本当にカウンセリングだけで痛みは改善するのですか?
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人は多くの生理反応や病気の症状の一つである痛みを直接はコントロールできないですが、間接的にコントロールできることは実証されています。例えばストレスで胃が痛く、頭痛がする方がおられたとします。その方がテニス好きだとして、大好きなテニスをしている時は、先の症状は出ないはずです。これは行動を変えることで間接的に症状をコントロールしていることになります。簡単に説明しましたが、実際にはその患者さんの抱える問題と願望を整理し、その願望に対し効果的な行動の選択を提案します。それにより自分の人生を自ら掌握できることを理解いただき、自己の求めているイメージと現実のギャップを少なくすることで、フラストレーションによる影響を少なくできます。これにより症状の改善に対応していきます。
- カウンセリングとはどんなことをするのですか。
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舌痛症の原因が心理的要因といわれてますので、まずその患者さんの抱えている要因を一緒に考えていきます。患者さん本人も気が付いていない要因も多くあります。その要因が明らかになったら、“どうしたいのか”、“どうなりたいか”など欲求に対して現在行っている日常行動の方向性の検証と改善行動を提案し、自分の人生は自分でコントロールすることが可能であることを深く認識していただくようにしています。
- 舌痛症のカウンセリングをすればすぐ治るのですか。または、どのくらいの回数のカウンセリングが必要ですか?
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症状の改善について早ければ、初回のカウンセリングの最中に軽減を感じる患者さんもおられます。また、かなりの回数を要する患者さんもおられ、一概には言えません。ただ、一緒に根気よく治療していくことが改善へ向けたスタートとなります。カウンセリングの回数を重ねていくことで、徐々に症状の軽減を実感される患者さんも多いです。