舌痛症と鎮痛剤
”舌痛症に市販の鎮痛剤は効くのか”との疑問にお答えしたいと思います。
結果から申しますと、効きません。
なぜなら、舌痛症の原因が心理的要因によるとことが大きいと言われるからです。
鎮痛剤は心に不具合は効きませんよね。
でも、希に聞くこともあります。
プラセボ効果といって、その薬剤の薬理的作用機序よりも、”効く”ということを信じた場合です。
例えば、すごく信頼し自分に対して影響力の強い人に、”この薬は効くよ!!”といわれたり、信頼できるお医者さんに出してもらった薬であったりなど、その薬を飲むと効いてしまうことがあるのです。
これを解説してみたいと思います。
人の行動は、全行動といって、四つの要素に分解できます。
四つの要素とは、行為行動(実際に行うこと)、思考行動(思うこと)、感情行動(嬉しい、キライ)、生理反応行動(心臓がドキドキする、舌が痛い)です。
その四つの中で、行為と思考が変われば感情と生理反応も変わると言われています。
その薬はめちゃくちゃ効くという”思考”、実際にその薬を飲むという”行為”によって、現在の状態から変化が生じます。
すると、感情と生理反応も少なからず変化します。
感情(効くかもしれない、嬉しい)と生理反応(舌の痛みが軽減)となります。
このため痛みが軽減することもあると言えます。
当院の処方する”舌痛症によく効く鎮痛剤”は、カウンセリングです。
是非、一度服用をお勧めします。